天然硫黄泉が自慢
第997回よその旅館ホテル
――硫黄の匂いが何ともいえません。体に効きそうですね。
「乳白色の天然硫黄泉が当館の自慢です。すぐそばに『新湯爆裂噴火跡』があり、今なお温泉が湧き続け、たくさんの湯煙が立ち上っています。お湯はここから引いています。当初は透明ですが、時間がたつと自然に乳白色に変色します。酸性が強く、けっこう刺激がありますよ」
「男女別の内湯のほか、露天風呂があります。内湯は24時間入浴できます。露天風呂は混浴ですが、午後6~9時は女性専用にしていますので、安心して入浴できます」
――泥パックができるとか。
「源泉の底から汲み上げた、成分の濃い灰色の『湯泥』で、風呂場での湯泥パックを勧めています。肌に塗って3~4分乾かした後、流すとすべすべになります。女性のお客さまは特に喜ばれますね。また、体の痛いところに塗ると、痛みが緩和します。売店で1瓶千円で販売しています」
――食事はどんなものを。
「近所の農家で採れる高原野菜や山菜、きのこ類、川魚などをお出ししています。朝食のけんちん汁は具だくさんで、ぜひ味わっていただきたいですね。朝夕食とも部屋出しです」
――朝の散歩をしているそうですね。
「私がガイド役となり、お客さまを案内する『朝ん歩』ですね。朝食前に湿原・大沼園地まで車で行き、30~40分ほど散策します。これからの季節は散歩には最適です。お客さまも喜ばれます」
――課題といえば。
「当館は中高年やお年寄りのお客さまが多く、洋室を希望する方が増えています。できれば2室を洋室にしたいと考えています」
【客室15、1泊2食7千円(税別)から】
奥塩原温泉 湯荘白樺(奥塩原新湯温泉旅館) 栃木県塩原温泉郷